鉄道模型マニアと道路
鉄道マニアが市民権を得るという時代になりました。何よりも女性が、鉄道が好きと言える時代がやってくるとは、かつての不遇な時代を知る人たちからすれば信じられないことです。いい時代になりました。
しかし一方で鉄道模型というのは、少々置いて行かれた感じがします。同じ鉄道でも、本物と模型とでは嗜好する層が違うのかもしれません。とはいえ、近年プラモデルを愛でるプラモ女子が現れたことを考えれば、鉄道模型の時代はまだまだこれからとも言えます。
そこから参入するマニアたちには、道路萌えな人々がいないとも限りません。市販の商品として、道路は販売されています。簡易的な紙製のもの、プラスチック仕様のしっかりとしたもの、用途に応じて使い分けることが出来ます。市販の商品になら、やすりをかけてツヤを消すことでリアルなものになる場合もあります。またここにアクセサリー類を並べると、より現実の風景に近づいていきます。
そしてよりマニアックに向かうのなら、自作という手になってきます。ただしそこから先は、個人それぞれの技量と創意工夫が物を言う世界です。例えばプラ板を切り、着色する方法があります。しかしそこに、更なるリアリティを追及していく姿勢が重要になるのです。どんな風景を見せたいのか、そのためにはどんなアングルが必要か、そこに浮かび上がらせたいテーマは何か。考えることはたくさんあります。道路のグレー路面一つにすらロマンを感じるところに、真のマニア魂が存在するのです。