鉄道模型マニアのジオラマ
鉄道模型を趣味とする人が一度は挑戦してみたいのが、鉄道模型を走らせるジオラマを製作することです。鉄道模型ですから、ジオラマの中心に来るのは、列車が停まる駅になります。この駅を中心にして、都会や郊外の設定なら街が広がり、田舎の設定なら集落が広がります。しかし、街でも集落でも、そこに必ず必要なのは「道」です。人が生活するところ、必ず道は通じているからです。道路を作るテクニックは、マニアの中でもさまざまなアイディアが試されています。
もっとも手軽なのは、大手鉄道メーカーなどが商品化している「道路パーツ」を使うこと。車道の舗装部分のみならず、脇の歩道や、ガードレール、標識、信号機なども商品化されており、それらを組み合わせることで、簡単に街の広がりを表現できます。路上に引かれたセンターライン、横断歩道なども実物そっくりに表現されています。プラスチック製品のほか、シール状の商品もあります。レンガや石畳の模様がプリントされており、これを思い思いに切り抜き、貼り付けるだけで、レンガ道や石畳道を再現できます。
規格化した商品では物足りない…という方は、自分なりに工夫してみましょう。プラ板を好みで切り抜いて着色して貼り付けたり、ジオラマのベース素材に直接着色する方法もあります。田舎など、舗装されていない道も当然ありますよね。そうした道は、鉄道模型用の土・砂利の素材を、接着剤を塗布した表面に撒きます。道ばたに植物(鉄道模型用の植物を模した素材)を付けると、リアリティーがぐっと増します。工夫の方法はマニア次第で千差万別です。思い思いに楽しみましょう。